OECD東北スクール

各期間のテーマ・課題

達成目標・スクール内容の概要

ねらい

 

第1回 集中スクール

福島県いわき市開催

2012年3月26-30日

 

  • 未来予想図を描こう!
  • 「東北ブランド」って何だろう?
  • パリの人に東北の魅力は伝わる?

 

  • 過去を振り返る、今を把握する、未来の夢を語る(2014年の自分に手紙をかく)
  • 東北の強みを考える、私のみた東北、日本で東北圏外からみた東北、海外からみた東北・日本を考える
  • パリで、「何を(東北の祭、文化遺産、マンガ、お芝居、日本食、工芸品等)」を「どう(映像、映画作成、実技、展示、インターネット等)」アピールするか、話し合う。そのストーリーに合わせて、開催地の希望を話し合う。
  • アイデアを実現するためには、どんな人材、材料、費用が必要か、誰が、いつまでに何をしなければならないか等の各チームごとの分担を考え、各チームごとのアクション・プランのドラフト案作成
  • 最終日にはパネル審査によるコメント有
  • 次回開催地・立候補募集・調整。
  • 企画力
  • 計画力
  • 想像力
  • 発想力
  • クリティカルシンキングスキル

第1期 地域スクール

それぞれの参加者の出身地区

 

  • とりあえず、動いてみよう!
  • 振り返ってみよう!予期せぬことが起こったら?
  • シナジーを考えよう!
  • 自分たちの軌跡を記録しよう!

 

第2回集中スクールまでの課題・宿題

  1. 第1回スクール最終日のパネル審査のコメントを基に、ドラフトを修正。第2回スクールで、最終案、及び、その過程(各自、何をしてみて、どう考えたか等)を発表。
  • 修正案に沿って行動してみる(パイロット・試験実施)。プランを実施しつつ振り返り(例、実行中に新しく生まれた案を取り入れられるか、何が非現実的であるか、何か調整の必要があるか、想定外のことが起きたかなどを振り返って話し合う。非現実的であった場合、予期せぬことが起こった場合「代替案」を考える。)パイロット結果とリサーチ結果を踏まえ、修正案を更に調整し、最終案を確定。
  • その際、自分たちの案と似たことを既にしているグループ(東北スクール内外)やこれから試そうとしているグループをリサーチ。協力できる・否の可能性を探る。うまくパートナーを組めるか否かを熟考。できそうな場合は、アプローチ。
  • 更に、その過程で「産官学」実施チーム(3月29日ワークショップで発表)には、第2回スクールで、OECD賞授与。
  1. 3月29日の「ステークホルダー」のワークショップ課題で担当になったチームが、それぞれ、第一回スクールの報告書にレターを添え、送る。ローカルリーダー・メンターは、「レターの書き方」を指導。正式な日本語、又は、英語など、普段のメール言葉でない日本語や英語を学ぶ・考える力を引き出す。また、それぞれのレターの宛先の人々が、どんな組織の、どんなお仕事をする役割なのか等、手紙を書く前に、子どもたちに自主的に調べ・考える力を引き出す。社会科や職業教育の一環としての意味も持たせる。
  2. ウィークエンド・スクールの過程を「記録」する。(セルフドキュメンタリー映像&記述)

第2回東北スクールまでの<<自由>>課題

  1. 3月28日ワークショップで課題とされた「シンボル・ソング」を作ろう!に参加したいチームは、4月15日までに、OECD東北スクール運営陣に「共同創作活動」参加表明を連絡。OECD「OECD東北スクールを表すキーワード=ここにいる集まったみんなの象徴・アイデンティティーは、どんな言葉であらわせるか」
  2. Tシャツをつくって、ユニクロで販売してもらうプレゼンを本社ですることにチャレンジしたい人、フランス・ユニクロ社長にコンタクト!興味のあるチームは、4月15日までにOECDに意思表明を。
  3. 2012年8月の第2回東北スクールの開催地(又は、他のスクール開催地)に立候補したいチームは、ローカル・リーダーに相談。学校の校長先生、地域の教育・産業関係の方に相談。可能性があれば、4月30日までにアプローチを。
  4. 学校の社会の先生の協力をえて、開校式であいさつをした人たちを調べよう!社会の先生に聞いてみよう。インターネットや図書館で、「OECD」について調査し、「OECD」とは?なんでフランスにあるの?「OECD事務総長」「OECD大使」「駐日フランス大使」のお仕事は何?など調べるプロセスを用意する。
  5. 学校の英語の先生の協力をえて、開校式のOECD事務総長のスピーチやとOECD教育局局長の任務提案ビデオをOECD東北スクールウェブサイトからダウンロード。「リスニング」教材として、英語で聞きとりの練習をしよう!また、しおりの言葉(英語やフランス語)を辞書を使って解明!
  6. その他、各チームに合わせたテンポ・ピッチで、ローカル・リーダーとメンターが独自の課題を設定!
  • 計画実行力
  • 反芻力
  • 問題解決力
  • リサーチ力
  • 協調力
  • 資金調達力

 

 

第2回 集中スクール

福島県いわき市開催

2012年7月30-8月4日

 

 

  • チームワークでいこう!
  • イベントの目標をどこに設定しよう?目標達成はどうやって測る?
  • ブランディング戦略を考えよう!
  • 次のスクールでは何を学ぼう?

課題の発表

  • 各チームのアクション・プラン最終案と変更に至るまでの過程を発表。OECD賞授与。
  • 各チームで報告した「OECDとは?OECD大使、OECD事務総長の仕事とは?」など、各ステークホルダーについて調べたことを発表。
  • セルフドキュメンタリーを撮って・・・感想(難しいこと、楽しいことなど)発表

自由課題の進捗状況発表

  • シンボル・ソング作成グループ
  • Tシャツセールスグループ

第2回スクールの焦点

  • 各チームのプランを集約し、プロジェクト全体としての目標設定・成功図る尺度設定。
  • 目標設定と「東北ブランディング」の戦略化。「東北スクール」を会社として、CIやブランディング戦略を反芻し、ビジュアル化する提案を考える(キャッチコピーを考える、ロゴを考える等)
  • 次のスクールで学ぶこととして、自分たちにはどんなニーズがあるか、どんなテーマを組んでほしいか、どんなファシリテーターに来てほしいか等、各チームのニーズを提言。
  • 最終日には、全体として次のスクールで自分たちに必要なことをOECDと交渉・協議。
  • 次回開催地・候補地募集・調整。
  • 計画力
  • 合意形成過程
  • 自己分析力
  • 発表力
  • 交渉力
  • ブランディング力

 

第2期 地域スクール

それぞれの参加者の出身地区

 

  • 行動を本格始動!
  • OECDをもっと知ろう!フランスをもっと知ろう!
  • 記録を続けよう!
  • アクション・プラン最終案に沿って、それぞれのチームのプランを実行する。その過程、ローカル・リーダーと反芻を続ける。(それぞれのチームによって、異なる。例)モノづくりをしているチームは、創作活動。演劇を上映したいチームは、英語またはフランス語で練習。展示物作成のチームは、作成活動など。)
  • イベントのネーミングや宣伝方法など、イベント開催地の観客のセンスやインパクトを考えて、効果的と考えられるものをチームの案をまとめる。エンパワメント・パートナーからのフィードバックをインプットする。第3回スクールでチーム案を発表。
  • それらの過程の記録を続ける。
  • 計画実行力
  • 反芻力
  • 資金調達力
  • 異文化コミュニケーション力
  • リサーチ・マーケティング力

 

 

第3回 集中スクール

宮城県気仙沼市開催

2013年3月26-29日

  • 一周年記念!おめでとう。
  • 気をひきしめて、中間レビュー!
  • 対立から生まれる創造ってある?
  • 地域スクールでの進捗報告。
  • インターネット、図書館、ヒアリング調査などにより、各チームのイベントのネーミング・宣伝手法を発表。CIとブランドのビジュアル化案も発表。全体で議論・合意。
  • 一年の振り返り・中間発表・初心の再確認。
  • 意見が異なる場合の対応・問題解決法
  • その他詳細は、前回の参加者の希望・進捗具合などにより決定。
  • 次回開催地・候補地募集・調整。
  • 反芻力
  • 合意形成過程
  • マーケティング力
  • ブランディング力
  • 協調力

 

第3期 地域スクール

それぞれの参加者の出身地区

 

  • 行動を継続実行!
  • 記録を続けよう!
  • 世界とつながろう!発信しよう!
  • アクション・プラン実施を続行。反芻と過程の記録も続行。
  • チームの「作品」についての宣伝のため、英語で、簡単な宣伝文と簡単な英文の説明文(5行から10行でOK)用意。OECDの東北スクールプロジェクトのウェブサイト(英文)にアップ!
  • と同時に、参加者によるフェイスブック・ツイッターなどを利用し、世界に発信!そのアプローチ・内容など、エンパワメント・パートナーからのフィードバックをインプット。
  • 計画実行力
  • 反芻力
  • 異文化コミュニケーション力
  • 発信力
  • 技術利用力

 

 

第4回 集中スクール

東京都開催

2013年8月4-7日

  • シナリオ分析してみよう!(想定内?想定外?)
  • リクス管理・プランBを用意しておこう!
  • 渡航計画をつくろう!
  • 地域スクールでの進捗報告。
  • OECDウェブサイト上で発進した、各チームの英文紹介の披露。
  • このまま計画通りに行かなかったら?「もしも⋯⋯」の不確実性(リスク)要因の対処法を考える。プランBを用意する。
  • 最終日にはプランBに対するパネル審査によるコメント有
  • 全体として、及びチームごとの渡航計画(渡航日程・宿泊日程・宿泊先など)をつくる。
  • その他詳細は、参加者の希望・進捗具合などにより決定。
  • 次回開催地・候補地募集・調整。
  • 問題想定力
  • 問題解決案提案力
  • 「もしも」発想力
  • プライオリティー判断力
  • 代替案準備力
  • 計画力

第4期 地域スクール

それぞれの参加者の出身地区

 

  • 行動を継続実行!
  • 記録を続けよう!
  • 東北スクールイベント開催の2014年は、日本がOECD加盟から50周年!1964年のことや、OECDと日本の関係について、もっと知ろう!
  • アクション・プラン実施を続行。反芻と過程の記録も続行。
  • インターネットや図書館でOECDと日本の関係について調べてみる。チームリーダー、又は、社会の先生、歴史の先生などと、OECDと日本の関係、1964年当時の日本の様子など、話してみよう。これから期待することを3分のチーム案にまとめる。
  • 渡航計計画のうち、必要なもの(宿泊先仮予約など)は実施。
  • 計画実行力
  • 異文化コミュニケーション力
  • リサーチ力
  • 技術利用力

 

 

第5回 集中スクール

岩手県盛岡市開催

2014年3月23-3月26日予定


  • リハーサル
  • OECDと日本の関係について、自分の考えを発信しよう!
  • 渡航準備をしよう!
  • 地域スクールでの進捗報告。
  • リハーサルを兼ねて、各チームの作品、発表。用意した作品紹介を英語で紹介(3分)。他のチームが「パネル審査員」となりクリティーク(建設的フィードバック)。
  • OECDと日本の関係に期待することチーム案(3分)の披露。全体として、各チームのメッセージを構成し、ビデオレターを作成。OECD大使、OECD事務総長に届ける。
  • 渡航計計画を詳細化(チームごとの日程の詳細、フランスにおける緊急連絡先リスト化、など)
  • 第1回東北スクールで自分宛に書いたレターを開封。当時の「未来予想」と現在を比べる、考える。
  • プレゼン力
  • クリティカルシンキングスキル
  • メッセージ発信力
  • 想定力

第5期 地域スクール

それぞれの参加者の出身地区

  • 最終準備・調整
  • 渡航準備計画を実施
  • 実施

  • 入念なリハーサル
  • 渡航計画
  • 総合力

パリ・東北祭り

今まで積み上げた全精力を、パリのイベントで発揮!

最終日。OECD本部にて卒業式。

帰国後

イベントの終わりは、プロジェクトの終わりではなく、新たなゴールを見つけるチャンス。みんなの力で、東北の復興を続ける!OECD東北スクールに参加した参加者、生徒も、大人も、みんな含めて、自分たちの地域、東北の経済、文化の活性化を推し進める!自らの足・力で。

 


<OECD東北スクールの理論フレームワーク>

 

 

持続可能な経済・社会発展、双互依存、国際化、ICT化、イノベーション創造など、複雑系の現代社会を生き抜くのに必要な能力=キーコンピテンシーに関するOECDのDeSeCoプロジェクトをベースにカリキュラム作成。[1]

DeSeCoでは、以下、3つの広域カテゴリーにキー・コンピンテンシーを分類。

1.相互作用的に道具を用いる=自分の目的に道具を合わせる。技術を最新のものにし続ける。世界と活発な対話をする[2]

●●1A.言葉、シンボル、テキストを相互作用的に用いる能力

●●1B.知識や情報を相互作用的に用いる能力

●●1C.技術を相互作用的に用いる能力

2.異質な集団で交流する=多元的社会の多様性に対応する。思いやりの重要性。社会資本の重要性。

●●2A.他人といい関係を作る能力

●●2B.協力する。チームで働く能力

●●2C.争いを処理し、解決する能力

3.自律的に活動する=複雑な社会で自分のアイデンティティーを実現し、目標を設定する。権利を行使して責任を取る。自分の環境を理解しその働きを知る。

●●3A.大きな展望の中で活動する能力

●●3B.人生計画や個人的プロジェクトを設計し実行する能力

●●3C.自らの権利、利害、限界やニーズを表明する能力



[1] http://www.oecd.org/dataoecd/47/61/35070367.pdf

[2] 「道具」とは、言語・情報・知識等のツールのこと。「相互作用的」とは、人が周囲の環境と積極的に対話をすること。