OECD東北スクールの目的
主体性を発揮するためのプロジェクト学習
- 生徒たちが主体性を発揮するため、「プロジェクト学習」を実施します。生徒たちに与えられた課題は、「自らの力で東北地方・日本の魅力をPRする国際的なイベントの企画・実行する」ことです。
プロセスから学ぶ!
- 復興は長期に渡ります。持久力を養うために、一回完結型のイベントでなく、それを計画・実施するという過程を通じて、21世紀というグローバルな、多様性に富む、知識基盤型社会における「鍵を握る能力」(=OECDキーコンピタンシー)の育成を図ります。例)生徒たちのリーダーシップ、企画力、創造力、建設的批判思考力、実行力、交渉力、協調性、国際性など。
未来・地域益・国益を考える!
- 地域の復興を海外へアピール貢献することにより、「地域力」の強化(地域の政策立案力・実施力)につなげます。そして、「東北・日本の未来」を考える人材、「東北地方の経済活性化に必要な産業やイノベーション」を創造する人材、の育成を目指します。
プロジェクト学習のゴール
- 2014年8月、フランス・パリで東北の魅力をアピールするためのイベントを自ら企画・実行
- 開催場所は、参加者の夢・アイディア・発想・予算・交渉で決める。現在、エッフェル塔下に広がるシャン・ド・マルス公園が内定!
- フランスへの渡航予定人数は約100名。ただし、参加者の希望・企画・実行力により増減あり。
- イベントの内容は参加者の企画により決定
OECDの支援の柱──四つの付加価値
1.理論・裏付け
- PISA調査の枠組みとなったOECDコンピテンシーや、OECDイノベーション戦略、スキル戦略などに基づき、カリキュラムの枠組み設定
2.先進教育研究・事例紹介
- 「プロジェクト学習法」や「学校とコミュニティーの協力」など、OECD研究で効果的と報告された先進事例や震災体験国の教育復興事例の紹介
3.学際的アプローチ
- 他分野に渡る局をもつOECDの学際的なアプローチにより、「産官学」の推進や、教育セクターと復興産業・新産業など、他のセクターと交わる分野で、問題解決型思考の機会を提供
4.国際性
- 東北と世界をつなぐ発想を引き出す・発信する機会を提供
三つの理念
1.イニシアティブからシステムへ
- 既存の創造的復興に向けた多くのイニシアティブが、「一過性」「断片的」にならないよう、本フレームワークを利用し、同じ目的・方向性を持つ個々の取り組みをスケールアップ。既存の教育システムに新しい価値観が根付くよう働きかけ
2.自助努力の継続性
- 現地の実態に即しつつ、開かれた未来を見据えた、継続的な自助努力・自立・社会参画の促進
3.個と個のつながり
- 「組織と組織のつながり」を超え、フラットでオープンな「個と個のつながり」を働きかけ、国内外で相互理解を高め、ソシアルキャピタルを共有